リーダーの咲也が勢いよく拍手をすれば、綴も頭上で手を叩く。

「えーそれでは、春組旗揚げ公演が無事、満員御礼で千秋楽を迎えられたことを祝いまして、打ち上げを開催したいと思います!」

主宰兼監督である立花いづみはおもむろに椅子から立ち上がると、軽く咳払いをした。席についていたメンバー全員の視線が集中する。

高らかに宣言した途端、わっと歓声があがる。

「わー! おつかれさまでした!」

「おつおつ」

「おつかれー!」

ダイニングテーブルの上にはソフトドリンクや缶ビールなどの飲み物や、サラダや唐揚げ、コロッケにカレーやおにぎりといった食べ物が所狭しと並んでいる。

劇団新生MANKAIカンパニー春組の団員五人を含む関係者全員が集まった談話室には、いつになく熱気がこもっていた。

A3! 克服のSUMMER!

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